23日、編集家の竹熊健太郎氏が、評論家・岡田斗司夫氏の著作「オタク学入門」（新潮社）の大半は、竹熊氏の講義内
容を盗作したものとTwitterで暴露した。
竹熊氏はかつて、漫画家の相原コージ氏と人気漫画「サルでも描けるまんが教室」（小学館）の原作を手がけたほか、
漫画評論を手がけてきた人物だ。今回、竹熊氏はTwitterで、岡田氏が1996年に上梓した書籍「オタク学入門」の内容に
ついて、盗作だと訴えている。
岡田氏の「オタク学入門」は、レコーディングダイエットを解説した「いつまでもデブと思うなよ」（新潮社）を発表する以前
の代表作で、岡田氏を「オタク文化人」のポジションに決定づけた著作だ。
しかし、竹熊氏によれば「オタク学入門」の漫画に関する章記述は、9割が95年に東京大学のゼミで、竹熊氏が90分間、
1人で話した内容がそのまま活字になっていると告発している。竹熊氏は「結果として、私は（岡田氏に）舐められたのだ
と思う」と、当時を振り返っている。
◇ ◇ ◇
岡田斗司夫氏の人間性については１８年前から疑問を持っていた。彼の初期の代表作に『オタク学入門』があるが、こ
れのマンガに関する章の９割が私が彼の東大講義にゲストで出て喋った内容なのだ。これを岡田氏は「竹熊さんの代わ
りに書いてあげた」と悪びれずに言い放ち、私に校閲までさせようとした。
竹熊健太郎《編集家》 (@kentaro666) 2015, 1月 23
当時、私は岡田氏を応援していた。なんと言ってもあのガイナックスを創業した人物だ。後になってガイナは岡田氏の力
だけでつくられた会社ではないと分かったが、当時はわからなかった。単純に、オタクの利益擁護者として応援しようと
考えていたのだ。だから、９割盗作されても彼を許してしまった。
竹熊健太郎《編集家》 (@kentaro666) 2015, 1月 23
盗作問題については腑に落ちないことがまだある。「オタク学入門」が出る直前、ロフトプラスワンで岡田斗司夫主催の
イベントがあり、私もゲストで呼ばれていた。岡田氏の東京大学講義で呼ばれた時にしゃべったマンガ史に関する話を
やる予定だったが、当日になって、なぜか予定が消えていたのである。
竹熊健太郎《編集家》 (@kentaro666) 2015, 1月 23
当時は、せっかくロフトまで行ったのにプログラムから私の名前が消えていたことが腑に落ちなかったが、一応」ゲストと
して登壇はしたし、あまり深く考えなかった。しかし今に」してみれば、「オタク学入門」が出る以前に、そのマンガ編と同じ
話をされたら困ると思ったのだと思う。狡っからい話である。
竹熊健太郎《編集家》 (@kentaro666) 2015, 1月 23
今思えば、私の講義を９割岡田氏の本に使われた時点で、中途半端に許さず徹底抗議するべきだった。その時点で岡
田氏はまだ駆け出しライターで、それが物書きとして如何に許されざる行為か、よく分かっていなかったのかもしれない
が、私も甘かった。結果として、私は舐められたのだと思う。
竹熊健太郎《編集家》 (@kentaro666) 2015, 1月 23
@discusao @herobridge ありがとうございます。「オタク学入門」には多くのブレーンがいたはずで、アニメはこの人、特撮
はこの人といます。私はマンガのブレーンとして使われたのでしょうが、９０分岡田さんの授業で一人で話した内容が９
割使われたのを見てさすがに驚きました。
竹熊健太郎《編集家》 (@kentaro666) 2015, 1月 23
@discusao @herobridge しゃべったことを活字にしているだけですからね。僕は校閲を拒否しましたし。腹が立って。
竹熊健太郎《編集家》 (@kentaro666) 2015, 1月 23
引用元：ライブドア・ニュース
ttp://news.livedoor.com/article/detail/9710985/ 