古くから交流が続く富山県と岐阜県飛騨地方の季節の食材を盛り込み、「飛越（ひえつ）弁当」の名で二千円程度で予約販売。首都圏からの客に
高級感で売り込み、両地域のＰＲにもひと役買う考えだ。
飛越弁当は、両地域で手に入る地場産食材を調理して詰める。例えば、冬は富山産ベニズワイガニ、春は飛騨で食べられるアユの炊き込みご飯など
メーンのメニューは季節ごとに変える予定。これに飛騨の朴葉みそ料理や赤カブの漬物、一口ますずしなどを組み合わせる方向で検討している。
両地域は、江戸時代に富山で揚がったブリを塩漬けにして飛騨方面に運んだほか、飛騨の山から切り出した材木を富山へ輸送するなど古くから
経済交流がある。友好関係にある富山商工会議所（富山市）と神岡商工会議所（岐阜県飛騨市神岡町）は、新幹線開業をにらんで誘客と相互交流の
強化方針を打ち出している。
源は昨年末、神岡町で開かれた両商工会議所の懇談会向けに両地域の素材を盛り込んだ特製弁当を作ったところ好評だったため、新幹線開業に
合わせて商品化することにした。
源和之社長は「飛越の素材を生かしたプレミアム感のある弁当にしたい」と話し、一日十〜二十個の数量限定で富山、新高岡、金沢各駅などの直営店
で予約販売。申し込みは受け取る二日前までとする予定。 （網信明）
ソース（中日新聞）
ttp://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2015012802100008.html 写真＝昨年末に富山、神岡両商工会議所向けに用意した弁当。これを基に「飛越弁当」を商品化する＝源提供
ttp://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/images/PK2015012802100098_size0.jpg 